不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

共働きなら住宅ローンは二人で借りるほうがお得!?

日本では2000年頃を境に共働きの数が増え続けています。夫婦で住宅ローンの組み方は3種類ありますが、何のために二人で組むのか目的が異なれば選ぶべき住宅ローンも違ってきます。

共働き夫婦などそれぞれ住宅ローンを借りて共有名義にすることで住宅ローン控除を2人分受け取れお得になることも!

≪連帯保証型≫

夫婦の収入を合わせて借りることです。妻の収入を合算して夫の1で住宅ローンを組み、妻が連帯保証人になります。妻がローンを組まなくても借入額を増やすことができます。一人で住宅ローンを組んだのでは、借りたい住宅ローン額に及ばない場合などにこのような方法をとります。合算できる金額は金融機関で異なります。(・合算者の2分の1まで・合算者の収入全額 等)主債務者の返済が滞った場合は連帯保証人である妻にも返済義務が発生します。連帯保証型の場合、住宅ローン控除は債務者だけが受けられ合算者は受けることができません。団体信用生命保険も債務者だけです。所有権も債務者のみです。

≪連帯責務型≫

一つの住宅ローン契約を夫婦それぞれが債務者となります。主債務者も連帯債務者も全額の債務を負います。代表的な住宅ローンは住宅金融支援機構のフラット35などです。収入合算で借りることができ、住宅ローン控除を二人で受けられます。所有権もそれぞれ持つことができます。ただし、団体信用生命保険は通常主債務者しか加入できません。主債務者の住宅ローンが団体信用生命保険で相殺されたとしても、連帯債務書は住宅ローンを返済しなければなりません。

≪夫婦ペアローン≫

夫婦それぞれ単独で住宅ローンを組みます。妻は夫の債務の連帯保証人になり、夫は妻の債務の連帯保証人になります。夫婦それぞれ借入額に対して住宅ローン控除が受けられ、団体信用生命保険も夫婦それぞれが借り入れた分が対象になり所有権もそれぞれとることができます。ただし、申込の手間と事務手数料が2人分かかります。


 

2人で住宅ローンを借りるポイントとしては、妻が近い将来退職するなど10年以上返済ができないのなら夫1人で借りたほうがいいでしょう。(住宅ローン返済期間10年以上が控除の条件)床面積50㎡以上の家を購入し二人で借りるなら共有名義にするのが原則です。ローンの年末残高が控除限度の4000万円を超える場合、夫1人で住宅ローンを借りると最大控除額は400万円(一般住宅)が限度となるが夫婦それぞれ住宅ローンを借りれば借入額に応じた控除を受けられ400万円より多くなることもあります。