不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

土地や不動産取引は詐欺業者に狙われやすい!?

大きなお金が動く不動産はトラブルや巧妙な手口を使った詐欺に狙われやすい分野です。不動産に関する知識が不足している人や、不動産売買や土地活用を検討しているオーナーさんなどは詐欺業者の格好の的になります。詐欺に巻き込まれない為に手口と対策を知っておきましょう。

 

代金受け取りと登記移転は同日が常識です!

不動産売却においては「地面師」という詐欺に注意しましょう。

地面師とは、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ多額の代金をだまし取ったり、もしくはそのような手法で行われる詐欺行為です。主に土地を標的にした詐欺で、土地の所有者が知らないところで、勝手に偽造した印鑑証明書を使うなどして土地や建物を移転登記するという詐欺方法をとります。売買代金は当然もらえず、知らない間に転売され、不動産も失います。詐欺師は「土地活用をするうえで必要な手続きだ」と言ってきたり、「代わりに手続きをする」などと言って所有権を移転させたりします。その他にも、税金対策の話をもちかけて所有権を移転させたりします。「海外の資産管理会社へ土地を譲渡し相続後に所有権を戻すと相続税はかかりません!」などと言ってきます。海外に資産を移して税金を逃れるのは犯罪になる可能性もあります、信じないようにしましょう。

登記の移転には必ず印鑑証明書が必要になりますが、これさえあれば簡単に移転登記ができてしまいます。印鑑証明書を第三者に手渡さないようにしましょう。一番効果的なのは代金の受け取りと登記移転を同時に行うことです。通常、代金受け取りと登記移転は同日が常識なのでスケジュールの事でいろいろ言われたときは「ほかの業者さんには同日に行うのが常識だと言われたが御社だけはなぜ違うのですか?」と言ってみましょう。

売却の代金を現金以外で支払いたいという場合も注意が必要です。これもよくある詐欺の一つです。よくある小切手は偽物も作れますし、本物でもお金が手に入らないようにすることが可能です。売買代金は必ず現金で行いましょう。

被害にあえば、もちろん不動産会社とは連絡が取れず不動産を取り返すのは困難になります。不注意に所有権を手放した人にも過失があると判断され、裁判を起こしてもほとんど勝ち目がありません。不動産会社は慎重に選ぶ必要があります。実績や歴史のある会社かなど事前に確認をしましょう。