不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

土地売却の際に注意すること!

相続などで土地を取得したり、実家が空き家になったり、所有する土地の売却を考えている方もいると思います。土地の売却は動くお金も高額になります。いつまでも売れない・・・大幅な値下げをしたなど失敗をしないためにはどの様なことに注意すればいいのでしょうか。

土地の売却は売主と買主との信頼関係が基本です。土地の売却理由は正直に伝えましょう。

まずは、土地の売却の前に売却する土地が売れる状態であるかどうか調べましょう。土地を購入する際に住宅ローンを利用した場合は土地に抵当権が設定されています。抵当権が設定されている土地は、支払いが滞り競売に出される可能性があるため買い手が付くことがありません。住宅ローンを組んだ場合は、必ず売却前にローンの支払いを完済する必要があります。抵当権の設定は不動産登記簿に記載されますので、ローンの支払いが終わったら抵当権抹消手続きを忘れずに行いましょう。抵当権抹消手続きは法務局で自身か司法書士に依頼して行います。売却する土地の性格・性質も調べましょう。住居専用地域なのかなど、あまりありませんが「市街化調整区域」でないことも確認しておきましょう。

土地のトラブルで多いのは境界線に関することです。現在の状況と登記内容が異なる場合もあるので専門の業者に境界確定測量を依頼しましょう。土地の正確な面積を知っておかないと適正な価格の設定ができませんし、売却後に建物が建てられないといった問題が起こる可能性もあります。

価格を設定するときは、まずは適正価格を調べましょう。「国土交通省地価公示」「不動産取引価格情報検索」「全国地価マップ」などのサイトで大まかな土地価格や実際に取引された価格を調べることができます。また、同じエリアで土地の売買をしている不動産会社に土地価格の査定を依頼することもできます。査定をする不動産会社にもマンション・土地・戸建てなど得意分野が異なります。査定に出す際は複数社に依頼するようにしましょう。

土地の売却には不動産会社に仲介を依頼する方法と、不動産会社に買い取ってもらう方法があります。仲介の場合は手数料が発生しますが、買い取ってもらう場合には手数料は発生しません。しかし、市場価格の6割~7割程度の価格でしか売れません。しっかり話し合い価格設定に納得してから不動産会社と契約を結びましょう。