不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

建築家がウソ!?合意もなしに勝手に進む設計、希望通りのプラン実現方法とは

土地を購入し、建物を建築するために建築家と設計監理契約を交わした時の話です。契約書の読み合わせの際に、「基本設計から実施設計に進む際は、双方確認の上書面を交わします。」との説明だったので、それならば安心だと思い契約書を取り交わしました。ですが、書面を交わすことなく実施設計に入り、「今後はプランの変更もできません。」と突然言われました。「実施設計前の書面の取り交わしがない!」と猛抗議をしましたが、「言っていないし、そもそも今まで一度もそんな書面を交わしたことがない。」と!?

今から建築家を探すにも時間に猶予がありませんので、このまま建築家を変えずに希望通りのプランを実現するためにはどうすればいいのでしょうか?

プロセスや打合せの進め方等をしっかり擦りあわせたうえで契約をしましょう。

契約よりも信頼関係を重視する建築家も少なからずいます。少し年配の建築家にありがちな進め方のようですが、色々と家族や生活のことを建築家の方と話すことで仕事以上の人間関係ができてしまい、できたであろうプランや「断る」という事ができない状況になることもあります。建て主が納得しながら進めていく権利を建築家が無視するのはよくありません。契約書に明記されているのならなおさらです。基本設計に戻ることはできるはずです。

どの建築家でも能力に差異はほとんどないと思います。一番大事なのは、実際の見た目だけで左右されずに設計を建て主さんと一緒にやっていくという気持ちを持っているかどうかです。施工される工務店さんや職人さんにも感謝を忘れずに、いい家づくりができる方々との関係づくりも大切です。住まいは建て主の財産ですから、言いたいことが伝わり理解してくれる方を見つけましょう。