マンション管理の深刻化

近年、マンションに住む外国の方が増えマンションの管理問題が深刻化している。

外国人材の受入れが広がっており、今後もマンションへの居住はさらに増える見込みです。アパートなどでは家主が自ら外国の方に住まい方を教えることもありましたが、最近ではマンションに建替えられ管理も管理会社に委託されることが多くなりました。ゴミの出し方や騒音問題など文化の違う外国の方がマンション管理への理解を得るのは容易ではありません。日本語を理解し話すことができなければ、管理組合が直接居住者に注意をしたとしても解決には結びつきません。管理員がいるマンションは、比較的古く戸数の多い物件ばかりで新しいマンションでは人件費などの高騰により管理員を設置する余裕がないことが多く、約半数は管理会社へ全面委託しています。

問題が表面化してから対応するよりも、トラブルを未然に防止する方が双方にとっても良いはずです。しかし、国交省の調査では外国人対応のマニュアルを整備している管理会社は約1%、外国語の管理規約を作成しているところは0%となっています。在留外国人が増加し昔に比べて外国人がより身近になった現在、契約書・管理規約の翻訳や一般的な掲示物も文字だけではなくイラストなどを用いて内容を伝える配慮が必要です。また、居住者へ何らかのアクションをとったなら、その後の状況について確認をすることも必要です。居住者・管理組合・管理会社が適度な緊張感を持った関係を維持して行くことも重要です。