台風に強い家とはどんな家?

毎年日本列島にはいくつもの台風が接近・上陸します。近年の台風は、大型で強烈な強さのものが増えています。毎年国内のどこかで台風による被害が発生しています。台風の被害を引き起こす原因となるのは主に「雨」と「風」です。雨による被害は降雨(降り注ぐ水)と浸水(下からあふれ出てくる水)によって引き起こされます。風による被害は風の強い力によって屋根や窓ガラスなどが吹き飛ばされてしまうものが主となります。

現在建てられている住宅は、建築基準法により最低限の雨水対策や風力対策がとられています。浸水への対応としては耐水性も重要ですが、低地など場所の性質が影響する割合がたかくなります。台風に強い構造にする為には「風が巻き上げる力」に強いかどうかも重要です。しかし、一般の住宅はモノの重さを支えなければならないため上からの力に強い設計がされており、下から風が巻き上げる力には対応できていない住宅も多くあります。

3階建ては水害対策以外でも、住まいの総合満足度も高い傾向にあります。

(株)住環境研究所が実施した調査では、2階建てよりも3階建ての方がより水害対策に効果的だと感じている方が多いことが分かりました。

【3階建てで実現したい暮らし】

■ 水害に備えた暮らし・・・・・・50.1%

■ エレベーターのある暮らし・・・47.2%

■ 大型バルコニーがある・・・・・43.3%

■ 上階の暮らし・・・・・・・・・41.7%

■ 住みながら貸す・・・・・・・・40.0%

3階建ての住宅なら、大雨による水害などで万が一住宅に浸水被害が起きても、生活空間を2階以上にすることで家財や貴重品を守り崩落の心配がなければ生活しながら復旧作業を行うことも可能です。もちろん、住宅の躯体がしっかりしていること・地盤が強固であること・災害に耐えられる構造、性能であることが大前提です。

3階建ての入居後満足度では、2階建てと比べて「明るさ・日当たり・眺望」「収納」「プライバシーの確保」などの満足度が高くなっています。 雨風・日光などによる経年劣化はどんな家であっても避けられません。定期的なメンテナンスを行い、その家の機能を維持していくことが重要です。