香港ファンド日本の不動産に8000億円投資

海外の投資家は、欧米に比べ新型コロナウイルスの経済的打撃が比較的軽微なアジアの中でも、経済規模の大きさや、不動産市場への打撃が限られ相対的に高いリターンが見込める日本への関心が高まっています。

香港の大手投資ファンド、PAGは今後4年程で日本の不動産に最大約8,400億円を投じます。PAGは海外の年金基金などから27億5000万ドル、日本円で約2900億円を集め、新ファンドを設立しました。借入を含めた投資余力は最大80億ドルとなり、投資対象が日本中心の不動産ファンドでは過去最大規模となります。アジア太平洋の物件も対象ですが、中心は日本となり、全額を日本に振り分ける可能性もあります。世界の不動産取引が停滞しているなか、日本では海外勢による不動産投資が引き続き活発です。不動産サービス大手のJLLによると、2020年1月~6月の不動産取引額では東京は世界トップでした。

PAGのみならず今後、海外投資家による不動産投資が増える可能性がありそうです。