NEWS Release

2019.05.25ゼロゼロ物件のメリット・デメリットとは?

ゼロゼロ物件とは、「敷金0・礼金0」の賃貸物件のことをいいます。少しでも支出を減らしたいときには初期費用が安くなるので助かります。魅力的なゼロゼロ物件ですが、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

 

敷金は債務の担保という意味合い預けるお金のことです。退去時のクリーニング費用などに使われ残金は返還されます。

礼金は昔の習慣で、戦後の住む所がなく困った時期に住む場所を提供してくれた人に対する感謝の気持ちとしてお金を包んだことから始まっています。今は礼金をなくすところも増えてきました。

ゼロゼロ物件は、初期費用が抑えられることから低所得者や非正規社員を中心に人気があります。一般的に賃貸物件を契約するには敷金礼金仲介手数料前家賃火災保険など目安として賃料の6ヶ月分といわれています。

 

【家賃6万円の例】

・敷金 → 2ヶ月

・礼金 → 1ヶ月

・前家賃 → 1ヶ月

・仲介手数料 → 1ヶ月

・保険、保証料、鍵交換など → 1ヶ月  合計6ヶ月 36万円

ゼロゼロ物件だと3ヶ月分18万円の差がでます。

 

初期費用の負担が大幅に軽減され、短期入居で違約金が発生したとしてもトータルでかかった費用は安く済む場合もあります。引越し費用が少し浮くことで、その分を家賃の支払いに回しワンランク上の物件を探す余裕がでます。

ゼロゼロ物件は契約条件の一つとして設定されていることが多く、敷金・礼金がない代わりに家賃を若干高く設定していることがあります。月々は少し高くても初期費用を安く抑えたいという人にはいいでしょう。家賃を若干高く設定するのは、退去時のクリーニング費用などを見越した賃料設定にしているからです。しかし、最近は通常賃料でゼロゼロ物件が増えてきました。この場合、退去する際に修繕費用やクリーニング代を用意しなければいけません。保証金代わりである敷金がないと、家賃滞納者に対する厳しい取り決めを設けているケースもあります。中には、保証金や鍵交換費用などあらゆる名目で金銭を請求され、敷金・礼金に相当する額を支払わされたケースもあるため注意が必要です。

ゼロゼロ物件は2年契約を前提とした契約も多く、短期で解約すると「短期解約違約金」を払うことになります。

物件によって契約内容は様々です。認識の違いや、契約内容忘れなどがあるとトラブルを招きます。「賃料が高い」「短期解約違約金が発生する」「退去時のクリーニング特約」など内容をよく理解し納得してから契約をしましょう。