ローンを借りると、長期にわたって返済しなければなりません。いくら借りて毎月いくら返済していくかは慎重に考えたいものです。そもそも頭金を支払うのでしょうか。購入物件の代金を支払うときに「住宅ローンを借りずに自己資金で充当する部分」のことです。理由の一つは、頭金が多ければ多いほど、住宅ローンを借りる金額が少なくなり、その後の返済負担を少なくすることができます。二つめの理由は、頭金の有無や金額によっては住宅ローンの適用金利が変わったり、返済額にも影響してきます。三つめの理由は、金融機関の審査が通りやすくなることです。頭金が用意できる人は貯蓄ができる人という判断の目安になり金融機関の審査に通りやすいといわれています。しかし、頭金が多いと利息負担や毎月の返済金額が少なくなりますが、頭金を支払うと手元のお金が少なくなってしまいます。貯蓄を全て頭金に充てると、病気やケガなど万が一の事態に対応できなくなります。貯蓄から、生活予備費などを差し引いて備えておくことが大切です。
【頭金を決める計算式】
貯蓄-引越し代など-生活予備費-購入諸費用=頭金
※引越し代など・・・・・・目安は50万円~100万円
※生活予備費・・・・・・・生活費の3ヶ月~半年分
※購入諸費用・・・・・・・100万円~300万円 物件価格の3%~5%
最近では、「頭金なし」で住宅ローンをくむことができます。ローン手数料や引越し代などの諸経費まで借りられる(全額)住宅ローンもあります。しかし、借入金が多くなれば返済負担も多くなります。借りられる額と、返せる額は異なる場合があります。住宅ローンを利用すると抵当権をつけます。もしも、ローンの返済ができなくなったら金融機関がその家を取得して売却しローンの返済に充てることになります。しかし、新築マンションでも購入直後に売却しても8割程度の金額になるといわれており、ローンを返済しきれず不足分の返済を求められる場合があります。返済計画をしっかりと立ててから住宅ローンを借りるようにしましょう。