東京の主要ターミナルの一つ渋谷駅には9路線が集まり、道玄坂1丁目駅前地区に建設される1階には空港行リムジンバスが乗り入れるバスターミナルができ鉄道との乗り換えも今まで以上に便利になります。2020年東京オリンピックが開催されることもあり手荷物預かり所や外貨両替・観光案内等の施設も拡充します。今までの渋谷駅は、東西南北に分断され駅構内も移設・増改築により複雑になっていました。今回の開発では駅周辺に広がる歩行者デッキを設置し、施設の周辺にはアーバン・コアを整備して回遊性の向上をはかります。
【アーバン・コア】
渋谷駅と街・地下と地上を簡単に結び付けスムーズな移動を実現する為の仕掛けのこと。渋谷は谷地形の為、回遊しづらいことが課題でした。渋谷での乗り換えは場合により相当労力がかかることがあります。この、乗り換えなどの移動（縦動線）や商業施設と屋外を多層的につなぎ回遊性を高めます。
老朽化した駅施設は駅ビルになり、耐震性の高い新たなビルが建設されます。今まで以上に、安全性と防災機能の強化に力を入れています。大規模ビルには災害時の帰宅困難者一時滞在施設や備蓄倉庫の準備・駅の地下には大規模な雨水貯水槽を整備し水害にも強い街を目指しています。
緑豊かな水辺空間を作るため、渋谷川も再生します。渋谷駅南街区に昨年オープンした渋谷ストリーム、館物横にある広場から約600ｍ続く緑豊かな遊歩道が整備されます。
≪2019年度開業予定≫
・渋谷駅街区 東棟・・・・・東急百貨店東館・西館・南館などの商業施設全体を建て替える。中央棟・西棟は2027年度開業予定です。東棟は高さ約230ｍ、展望施設からの眺めは最高
です。
・南平台プロジェクト・・・・渋谷駅西口、東急不動産の本社があったエリア4棟共同の一体的な建て替え計画です。高さ約107ｍ・地上21階の大規模オフィスビルが誕生します。2019年
3月頃開業予定です。
・道玄坂一丁目駅前地区・・・渋谷駅西口、東急プラザ渋谷跡地及び隣接するエリアに高さ約103ｍ・地上18階建ての複合施設が開業します。高層部にハイグレードオフィス・中層部に
商業施設・1階に空港リムジンバスを含むバスターミナルができます。