40歳前後は仕事や家族など環境が変わる人も増えてくるでしょう。
家族を持っている人も多くなり、子供が増えたり成長していけば住まいに求める条件も変化していきます。初めて住宅を購入する一次取得者は30代が最多、次に40歳代となっています。一次取得した住宅を売却や賃貸に出したりして新しく住宅を取得する人は(二次取得者)年齢により状況が異なってきます。「注文住宅」「新築分譲マンション」「中古マンション」に買い替える人で最も多いのが60歳以上、新築戸建てへの買い替えは40歳代、中古住宅への買い替えは50歳代が最多となっています。
買い替えはお金面の不安が大きいものです。「前の家が売れないと買い替えできない」「ローンを組むのが不安」という人が多く、売却のタイミングも「売る」「買う」を両方行うので大変なことも事実です。買い替えを成功させる条件の一つはローンの残債を少なくすることにあります。買い替えをした人の約55%は、繰り上げ返済や頭金を多く入れたりしてすでにローンの返済を終えています。ローンがなければ売却したお金を頭金に回すことができ資金計画も楽になります。ローンの残っている人の約71%の人が売却したお金をローン返済に充てており、約25%の人がローン残債に充てた残りのお金を頭金に回しています。そして、確実に新居を購入する為にも売却資金(売却で得られた手取資金)の把握は重要です。査定価格は周辺の売却事例などにも左右されるのでその地域に精通した信頼できる不動産会社に価格査定を依頼しましょう。査定のプロセスや価格の根拠を明確に説明してもらい慎重に見極めましょう。
買い替えは「先行売却」にするか「先行購入」にするか迷いますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
先行売却は、先に住まいを売却し資金確保を重視する方法です。売却資金を確定することができ資金的に安全です。じっくり売却することができますが売却後、新居が見つからない場合は仮住まいが必要になります。引越しの手間や費用が必要になります。
先行購入は、新居を優先して購入した後に、今の住まいを売却する方法です。じっくり新居を探すことができます(見つからない場合は買い替えしない)が、売却時期によっては既存・新規の住宅ローンの二重払いになってしまうこともあります。相場変動などにより売却価格減少のリスクもあります。
まずは価格査定を信頼できる不動産会社と計画を立てることが大切です。時には先に売却活動に入っても「気に入った物件を見つけたので先に買いたい」となることもあるでしょう。臨機応変に対応することが求められます。途中で変更することが可能かどうか把握しておくことも必要です。