家全体にIoT化を施すことにより、家が頭脳を持ったロボットみたいになること、それこそが「スマートホーム」です。映画の中の話みたいですが、いまや夢ではなくなり現実的なものとなってきています。
たとえば、こんな光景を想像してみてください。仕事から帰宅したあなたがGoogleホームやAmazonエコーのようなスマートスピーカーに向かって、「カーテンを閉めて」と言います。すると家中のカーテンを自動でスルスルとしめてくれます。今度は「明かりをつけて。明るさは暗めにね」と言うと、今度は家中の照明がちょうどよい、落ち着いた明るさに自動で調整し点灯してくれます。
今度は玄関のチャイムが鳴りました。「だれ?」と聞くとスマートスピーカーが「奥さんです」と答えてくれます。「開けてあげて」とあなたが言うと、玄関のドアが開いてスーパーの買い物袋を手に提げた妻が「鍵を忘れちゃった」と言いながら入ってきます。妻は「外からリモートコントロールでお風呂を入れておいたから」と言いながら、冷蔵庫に買ってきたものをしまい始めます。壁にかかった自宅のエネルギー消費量を示すディスプレイを見ながら、あなたは「今月、電気、使いすぎだぞ」と言います。妻がスマートスピーカーに向かって「エアコンの温度、これから1度だけ上げてね」と言いました。
なんて世界を実現していくのがスマートホームです。家のセキュリティから省エネ、いろんなスマート家電のコントロールまで、スマートスピーカーやスマホなどを通して一元管理できます。繰り返しになりますが、SF映画みたいですが、実現目前なのです。