中古戸建の方が新築より価格を抑えて購入することが可能ですが、引き渡し後にトラブルが起きることもあります。設備の故障や雨漏り、白アリなどは住んでから気づくことが多くあります。
まずトラブルを見つけたら写真や動画にとって現状の記録を残し、すぐに不動産会社に連絡をしましょう。連絡した日時や内容も残しておくようにしましょう。
中古戸建の引き渡し後によくあるトラブルの一つに付帯設備の故障があります。付帯設備とは、水回りや給湯設備など建物に付随している設備のことです。一番多い設備のトラブルを防ぐには引渡し時に全ての設備の動作確認をしましょう。契約の際「付帯設備表・物件状況報告書」という設備の内容・故障の有無が記載されている書類がもらえます。売主さんが記入するものなので、書類と照らし合わせながら設備の確認をしましょう。一般的には、付帯設備は瑕疵担保責任の対象に含まれないことが多く、初期不良に対応してもらうには契約内容に瑕疵の対象にすることや引き渡しからいつまで対象とするかなど記載すること必要です。構造部分は内見だけでは判断できないことも多く、住み始めてからシロアリの被害を発見するケースもあります。売主さんに修繕履歴の有無を確認しておきましょう。心配であれば購入時に防蟻工事などのリフォーム費用も予算の中に入れておきましょう。シロアリと同じく雨漏りや給水管のトラブルも見た目だけでは、なかなか判断できません。室内の壁紙に濡れたようなシミがないか、外壁の亀裂などしっかり確認しましょう。シロアリや雨漏り、断熱材の状況などを確認するためには専門業者に住宅診断を依頼する必要があります。トラブルを回避するためには住宅診断をやっておくことが一番ですが、時間と費用もかかるため購入前に自ら依頼をすることが少ないのが現状です。
事前に知らされていない瑕疵(欠陥)に対しては売主が保証を負うことになりますが、中古物件の場合、売主が個人であることも多く瑕疵担保責任の期間も2ヶ月~3ヶ月程度と保証期間も短いため、連絡をためらっていると保証期間を過ぎてしまうことも起こりえます。また、修理の際は売主と立ち合い確認をした上で修繕に入ることになります。緊急を要する場合以外は欠陥を見つけたら直ぐに直さず、まずは不動産業者に連絡をしましょう。