再ブーム!?首都圏のコンパクトマンション

不動産経済研究所は18年上半期の首都圏コンパクトマンション(30㎡~50㎡未満)の市場動向調査結果をまとめた。供給戸数は1,094戸・前年同期比18.4%増、全マンションに占めるシェアは7.1%と上半期では戸数が3年連続の増加・シェアは4年連続の拡大となっている。「都心部のマンションは富裕層向けのマンション」というイメージから「独身サラリーマンでも都心にマンションが持てる!」「職住近接を実現できる!」ことを可能にしたのがコンパクトマンションです。(専用面積:30㎡~50㎡・間取り:2LDK)コンパクトマンションが人気の理由は、まず利便性の高い場所に比較的多いこと。人気の高い路線の駅に建てられる傾向があり、駅周辺には大型商業施設も多く目的地への移動もスピーディーにできます。そして、住居面積がコンパクトなため比較的購入価格も抑えられます。住宅ローンの支払いにゆとりができ、駅に近い物件が多いので売却や賃貸にも出しやすい傾向にあります。

2003年~2004年頃に分譲されたコンパクトマンションは斬新な間取りやプランのものが多くあります。水回りや収納スペースの充実・洗面室と浴室の間をシースルーのガラスで仕切るなど「限られた面積をいかに広く見せるか」という工夫がみられます。中古として出回っている物件でも満足できるプランが多いといえます。マンションの購入はワンルームは投資家、ファミリータイプは実需層と限られるのに対してコンパクトマンションは両方に売ることができ流動性が高いという見方もあります。また、シニア層には50㎡程度のコンパクトマンションが人気です。最近のものは、オートロックや防犯カメラが設置され防犯性が高くバリアフリーにもなっています。掃除や住戸内の移動の負担も軽減されます。

将来的な売却や賃貸運用の可能性を考えて、貸しやすい・売りやすい・資産となる物件を選びましょう。