ホームステージングとは、不動産売買物件の流通を活性化する為に1972年にアメリカで確立されました。2013年には日本でも一般社団法人日本ホームステージング協会が設立されました。日本ホームステージング協会では、住まいの価値や暮らしの質を高めることをホームステージングと定義しています。インテリアを含めたトータルコーディネートで魅力的にに演出することでより高くより早く売れることを目指します。実際に「ホームステージングによって売却期間が短くなった!」というデータもあります。
ではどの様にしてホームステージングをしていくのか?居住中の場合はまず荷物を減らすことから始めます。ただ物を減らすだけではなく照明や小物などを使って人の目が集中するポイントを作ったり部屋が広く見えるように演出します。また、日当たりや広いリビングなどその家の魅力となる部分をアピールすることも大切です。
空室の場合は家具も何もない部屋に入ると、この部屋が広いのか狭いのか?自分が暮らすにはどうなのか?見当がつきません。間取りを見ながら家具の大きさや配置を決めていきます。次に住むのはどんな方かをイメージして、その方に合うインテリアで統一することがポイントになります。
効果がどれほどあるかですが、販売までの平均日数はホームステージングを実施しない場合が124日に対し、実施した場合ほ40日と約3分の1に短縮されたそうです。また、ホームステージングした写真を掲載した不動産ポータルサイトも「クリック数が倍近くになった!」というところもあります。競争相手がいる場合は「ライバルに差をつけるツール」として有効です。
ところでホームステージングを実施するにはどこに依頼すればいいのでしょうか。専門の会社も増えていますが、多くは不動産会社が窓口として依頼しているようです。また、自分自身でホームステージャーの資格をとり実施する方法もあります。資格には、基礎と実践を1日で取得できる入門資格の2級と演出から提案までプロフェッショナルな人材を育成する1級があります。アメリカでは家を売るときだけでなく、人を招くときも家を魅力的に見せる為ホームパーティーの準備などでも活躍するそうです。
これからの時代、住まいを早く売却・賃貸するためにホームステージングが当たり前になるかもしれません。