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2020.05.18マンション管理費・修繕費の目安は?

マンションの購入において、優先すべきものに管理費・修繕費があります。築浅物件だとそれほど差は分かりませんが、築年数が経つにつれて管理の差が出てきます。マンションで快適な暮らしを維持するためには長期的維持管理が必要です。

管理費とは、建物や敷地内を良好な状態に維持できるように管理するための費用です。管理費として支出されるのは共有部分が対象となります。

 

≪共有部分≫

・エントランス、共用廊下、ゴミ置き場、駐輪場などの清掃管理費用

・エレベーター、自動ドアのメンテナンス費用

・共有部分の電気代、水道料金、電球交換費用

・共有部分、火災保険その他損害保険の保険料

・常駐管理人の人件費  など

 

修繕積立金は、マンションの老朽化に備えて設備などを更新・維持するために必要な費用で、マンションは区分所有者全員で維持していきます。大規模な修繕では数千万という費用がかかるため、将来必要となる修繕費を毎月少しずつ積み立てていくのが修繕積立金です。

 

≪修繕積立金で行う工事≫

・10年~13年周期の大規模修繕

・駐車場増設等の大型改修、災害などによる補修

・エレベーター等の全面改修

上記以外でも管理組合が修繕積立金で支出するのにふさわしいと判断されたものに対して費用が使われます。

 

自分で住むためのマンションで重視する項目では決して高くない優先順位ですが、投資用に購入するのなら共有部分の管理は資産価値を落とさないためにも重要な問題です。では、マンション管理費・修繕積立金の相場とは?

 

≪総戸数規模別の管理費平均相場≫

・20戸以下 19,237円 ・21戸~30戸 16,997円 ・31戸~50戸 15,049円 ・51戸~70戸 15,346円

小規模マンションよりも大規模マンションの方が管理費は低い傾向にあります。また、タワーマンションや機械式駐車場を導入しているマンションは設備の維持管理のために高くなることが考えられます。

 

≪修繕積立金の目安≫

10階建て・建築延床面積8000㎡・専有面積80㎡の住戸の場合

目安の平均 80㎡×202円=16,160円/月

目安の幅  80㎡×140円=11,200円/月 ~ 80㎡×265円=21,200円/月

 

多くのマンションでは管理費を払いすぎ、修繕積立金が不足しているという問題があります。今後、修繕積立金は確実に値上げされるでしょう。建物価格の維持のためにも大規模修繕工事の際費用が足りない!ということがないように管理費・修繕積立金が適正価格であることも大切です。