不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

図面と違う仕上がりに・・・これって欠陥住宅になりますか?

契約した設計図面と異なる施工だった・・・杭の本数が少なくなっていた・・・壁内部の筋交いの不足・・・指定した材料とは異なるものを使用していた・・・しかし欠陥住宅ではないと言われた!なぜですか??

「重大なミス」が必ずしも「欠陥」になるわけではない。

建物の性能が多少低下したとしても、最低限備えるべき性能を損なっていない場合は「欠陥住宅だ!」とは言えないこともあります。

杭の本数が少ない・・・このケースは50本が必要と算出しましたが、実際には45本しか打たなかった。なぜかというと計算上必要本数は40本だったが全体のバランスなどを考慮して50本で設計していたからです。最低限の性能を損なってはおらず「欠陥住宅」という結論には至らなかったのです。一番の問題は事前の説明と設計変更の手続きをしなかったことです。

筋交いの必要本数や配置バランスは建築基準法で決まっていますが、一部が不足したとしても法律上の基準に適合する場合、欠陥住宅とまでは言えないこともあります。

設計と異なる材料で施工してしまったことの責任は重大ですが、健康に重大な被害もなくシックハウス性能に全く問題がない!当初のものと性能が全く同じとなれば欠陥住宅と判断できるか難しいところです。

欠陥住宅の事例として多いのは、雨漏り・外壁内壁のひび割れや亀裂・床の傾き・断熱材不足・換気の問題などがありますが、欠陥住宅を見分け方として大切なのは細かくチェックすること!外壁や内壁の状態や床下・小屋裏も亀裂やひび割れがないか注意深く見ましょう。室内は素足で歩いてみると傾きや凹みを感じやすくなります!これから建築する場合は、工事の検査体制などの説明をしっかり受ける様にしましょう。そして冷静にものを見る目を持つことも大切です。感情が先に立っては全てが「欠陥」に見えてしまいなかなか解決できなくなります。