不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

隣人の騒音に悩んでいるのですがどう対応すればいいのでしょうか?

住宅を購入した後に分かったのですが、購入した住宅の周辺に動物を多数飼っている人がいることが分かりました。やはり、臭いや動物の鳴き声がすごくて・・・家で落ち着いて過ごせません!!非常に迷惑で困っています。警察に通報すれば対応してくれるのでしょうか?その他に対応方法がありますか?

長引けば大きな事件になることも、穏便に解決できるよう近隣住民の方と良好な関係を築くようにしましょう!

ご近所トラブルで多い問題の一つが騒音トラブルですが長く続くと悲惨な事件につながることも・・・そうならない為にも、適切な対応とは何なのか知っておく必要があります。今回の例だと、原則として警察は民事不介入ですので騒音問題は当事者どうしでの解決になりますが、度を越えた騒音は不法行為ともなります、健康被害がでたり事件性のある騒音の場合は警察に通報しましょう。騒音を出している人に注意を行ってくれます。警察官が現場に到着する前に騒音が無くなってしまっても聞き込みなどを行ってくれるので再び騒音が発生した時に役立ちます。

そもそも「騒音」とはどこからが騒音なのでしょうか。

日常的に使うものでも、時間帯によっては騒音になることがあります。深夜の時間帯など周辺の方の迷惑を考えて使用しましょう。楽器などの音は時間帯関係なく騒音になりますので、楽器を使用するときは防音にするなど根本的な対策が必要です。

騒音問題の解決方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

■当事者同士で話し合いをする

それとなく相手に注意を促したり、できるだけ丁寧な言葉で迷惑をしていることを伝えましょう。騒音になっていることに気づいていない方もいるでしょうから、素直に認めてくれれば解決は早いでしょう!まずは穏便に解決しようとする姿勢で対応しましょう。

■町内会・警察に相談する

当事者同士で解決できない場合、町内会・自治体・警察などの協力を仰ぎましょう。公務員の制止を聞かず騒音を出し続ければ軽犯罪法違反となったり、自治体により迷惑防止条例違反に該当する場合もあります。

■訴訟・裁判などの手段で訴える

民法第709条不法行為による損害賠償(故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者はこれによって生じた損害を賠償する責任を負う。)が根拠となり民事事件で訴えることが可能です。近年では、差し止め請求や損害賠償請求も認められた判例もあります。ただし、法的な手段をとるには証拠が必要です。騒音の発生源がわかったらマイクなどを使って騒音が発生していることを録音や動画に残しましょう。録音などが難しいときはメモに日付・時間・どんな音だったのか残しましょう。

 

日頃から、ご近所問題が起きても解決ができるようにコミュニケーションをとるように心がけましょう