不動産トラブル事例

不動産を購入する前や購入したのち、不動産会社とのトラブル、工務店とのトラブル、近隣とのトラブルなど、
さまざまな悩みと直面することも少なくありません。
今までに実際におきたトラブルを事例として紹介し、考え方や解釈の仕方などをご紹介いたしております。

住宅ローンを借り入れる際に必須の団体信用生命保険とはなんでしょうか?

団体信用生命保険は、住宅ローンの契約者が返済中に亡くなったり、高度障害状態で返済不能となった場合に本人に代わって生命保険会社が保険金で残りのローンを肩代わりする住宅ローン専用の保険のことです。

 

ローン契約者に万が一のことが起きても、家族に経済的な負担をかけないようにするための生命保険で、基本的に民間金融機関で住宅ローンを借り入れるときは団信(団体信用生命保険)への加入が必須です。一般的には保険料はローン金利に含まれています。

基本の死亡・高度障害に加えて特約でいろいろな病気やケガなどを保障するサービスも増えています。代表的な団体信用生命保険は通常の団体信用生命保険・三大疾病保障付団体信用生命保険・八大疾病保障付団体信用生命保険などがあります。通常の団信では、死亡や高度障害時のローン返済を保障するもので重い病気や治療で収入が減ったときでも返済は免除されません。そこで特約を付けることでガンと診断されたときや脳卒中など所定の状態になった時は返済が免除されます。ただし、保障内容や条件は金融機関によって異なりますので確認しましょう。

≪団体信用生命保険≫

住宅ローン契約者が死亡又は高度障害状態になったときに残された住宅ローンが完済されます。通常の団信保険は無料です。

≪三大疾病保障付団体信用生命保険≫

住宅ローン契約者が死亡・高度障害状態に加え、三大疾病の癌・脳卒中・急性心筋梗塞で所定の状態(60日の労働制限など)になったときも住宅ローンが完済されます。保険料として住宅ローン金利に年0.25%程度上乗せされます。

≪八代疾病保障付団体信用生命保険≫

ローン契約者が死亡・高度障害状態に加え、八代疾病の癌・脳卒中・急性心筋梗塞・糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性膵炎・慢性肝臓病で所定の状態になったときも住宅ローンが完済されます。金利の上乗せは年0.3%程度上乗せになります。所定の状態は商品・金融機関により内容が違ってきます。現在、30歳の人が30年後までに癌と診断されるリスクは男性が7%・女性が10%将来の疾病リスクや保障内容と上乗せ金利の負担を考慮して判断しましょう。

団信は、生命保険の一種なので契約する際には健康告知が必要です。健康告知は生命保険に加入する人が保険会社にあらかじめ健康状態を申告することで、その申告をもとにお客様を加入させるかどうかを判断します。団信は通常の生命保険より告知事項が少なく比較的加入しやすいのですが、病気の種類・症状・経過により団信に加入できない場合もあります。団信加入が住宅ローン借り入れ条件になっている場合、団信に加入できないことを理由に審査に通らず借り入れができないこともあります。この場合は、別の生命保険会社と提携している金融機関を探すか団信加入が任意のフラット35を団信なしで借りる方法もあります。この場合は、ローン残高を賄える死亡保障を別途生命保険で準備する必要があります。又は、持病がある人向けに条件を緩和したワイド団信も選択肢の一つです。