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大規模修繕は本当に必要なのか?

大規模修繕は本当に必要なのか?

大規模修繕というと、「お金がかかる」「時間がかかる」「準備が大変」などのイメージがあります。マンションは鉄筋コンクリートで造られます。木造建築に比べて耐震性・燃えにくさ・耐久性が高いです。そもそも大規模修繕はなぜ必要なのでしょうか。

 

一般的にマンションの長期修繕計画は12年ごとに大規模修繕工事が予定されていますが、必ずしも12年ごとに行わなくてはいけないわけではありません。劣化の状況に応じて実施時期を決めていくという方法もあります。コンクリートは半永久的な建物というイメージですが、永久に持つわけではなく老化していきます。コンクリートは乾燥するにつれ収縮していきます。このため、ひび割れが起こり徐々に雨水などが侵入して鉄骨を錆びつかせます。錆びた鉄骨が膨張し酷くなるとコンクリートを破壊します。タイル張りのマンションも多くありますが、これは単に見栄えのためだけでなく外部からの浸食を抑えてコンクリート構造を保護する意味もあります。そして、屋上の防水機能低下や排水管の詰まりなど様々な部分からコンクリートは傷んできます。定期的な大規模修繕は建物を常に最良の状態に保つため欠かせないものです。

 

1回目の大規模修繕工事は外壁を中心に行い、2回目では外壁・玄関ドア・サッシなどの建物内側の劣化している部分も含め行います。築25年目~30年以上経過した大規模修繕工事では建物全域を対象として行うことが多くなります。マンションの規模にもいよりますが1回の工事費用は数千万円~数億円にもなります。いざ大規模修繕を行おうと思っても修繕積立金が足りないという事態が発生することがあります。

 

資金不足にならないためには「適正価格の修繕積立金を積み立てる」ことが大切です。支払いである管理費はできるだけ抑え、貯金である修繕積立金をしっかり積立てていく必要があります

 

これが逆転している為に修繕積立金の不足が起こるのです。管理費の削減により修繕積立金の不足は解決できます。マンションに住む場合も、不動産として売り出す場合においても修繕積立金は重要なポイントになります。

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