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安価の代償は高リスク!?必見!金額で心揺さぶられる「競売物件」に潜むトラブル事例

安価の代償は高リスク!?必見!金額で心揺さぶられる「競売物件」に潜むトラブル事例

不動産投資を始めるにあたって、一番頭を悩ませるのは、購入物件の価格だと答える方も多いのではないでしょうか。いずれの物件にしても、高価な買い物になるのは違いないため、「できるだけ安価でより良い物件を…」と思うのが多くの投資家の胸の内であることと思います。一方で、破格レベルの安価で売り出している物件も多く存在しています。いわゆる「競売物件」です。実際、安価な競売物件を常に狙っている投資家も少なくありません。しかし、競売物件は安価である分、通常の不動産取引よりも買主が負担する部分も大きく、予期せぬトラブルが起こっているのも事実です。今回は、競売物件購入後に実際あったトラブル事例をご紹介いたします。

落札した物件がシロアリ被害に…!?

安価で売り出されていた競売物件を落札し、早々と代金の支払いを済ませたAさん。

いざ落札物件の中に入ってみたところ、柱はスカスカでシロアリ被害に遭っていることが判明。

 

シロアリ被害や水漏れは、競売物件を調査する際に重要な3点セット「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」に記載がないため、落札後に発覚するケースが多くあります。

売却許可決定後の瑕疵(かし)発覚による契約取り消しや補修費用は、裁判所に訴えることができないため、基本的には自己負担となります。

 

 

実は事故物件だった…!?

入札前にしっかりと重要な3点セット「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」を確認した上で競売物件を落札したBさん。

事前確認で事故物件の記載がなかったにも関わらず、過去に自殺があった事故物件であることが、落札後に近隣住民の会話にて判明。

 

執行官による現地調査で、物件の状況を把握するのは限界があります。

ケースにもよりますが、過去に起きた事故物件となればなおさら調査が難しいことが多いです。

所有者に聞き取り調査をしたとしても、所有物件を手放すことを不本意だと思っている方もいるため、諸事情をすべて話してくれる方ばかりとは限りません。

 

 

価格だけを見ると、非常に魅力的に思える競売物件。しかし、なぜ競売物件となったのか。その理由のほとんどは、不動産の所有者が債務を弁済できなくなったためです。債権者が強制執行によって、該当物件の競売を地方裁判所に申し立て、裁判所がその物件を差し押さえて売却し、売却代金を債務の弁済に充てられるのです。競売物件を落札すれば、落札者本人が事情を抱えた所有者や占有者と交渉しなければなりません。競売物件が安価なのは、こういった負担も加味した上で設定されているからです。

ただ安価であるという理由だけで飛び付いてしまうと、後々思わぬトラブルに悩まされるなんてことも。

購入価格こそ安く抑えることができたものの、他の部分で多大な負担に悩まされることが大いにあり得るということを常に念頭に置き、競売物件の購入は十分検討するようにしましょう。

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